栄養士で自身もダイエットを実証してきたので、その方法をお伝えします。
ダイエットを成功させるためには食事をコントロールすることが欠かせませんが、食べ過ぎに注意してコツを抑えてダイエットをすれば、食べながら痩せることも可能です。
ポイントは、自身の「基礎代謝」を落とさないようにすることで、筋肉を増やして基礎代謝量が高い、いわゆる「脂肪を燃焼しやすく痩せやすい体質」に変えることが重要となります。筋肉を増やすためには、たんぱく質とビタミンB群、ビタミンCが豊富な食事を心がけ、同時に筋肉を増強させるためのトレーニングが必要です。
トレーニングは、筋肉痛が起こるほどハードなものだと続けるのが苦痛になってしまうので、日常生活の中で軽く負荷を感じる程度の筋トレを毎日少しずつ行うことをおすすめします。また、たんぱく質は筋肉の材料で、たんぱく質を作るためにはビタミンB6、たんぱく質に含まれるコラーゲンを作るためにはビタミンCが関与してきます。そのため、食事ではたんぱく質やビタミンB6を多く含む豚肉や赤身の魚、バナナなど、ビタミンCが豊富なピーマンやパプリカ、柑橘類などを積極的に摂取するのが効果的です。
ただ、食事はエネルギーを摂取し過ぎると体脂肪が蓄積して太ってしまうので、油脂、脂の多い肉など脂質を多く含むもの、脂肪に変わりやすい糖質(ご飯、パン、麺、砂糖など)は控えめにして、脂の少ない鶏肉や豚ヒレ肉、魚、大豆製品、また、カロリーが低くビタミンやミネラルが豊富な野菜、海藻類、きのこなどをボリュームたっぷりに食べるようにします。
ちなみに筋肉が増えてくると、それほど食事制限をしなくても脂肪がつきにくくなり、体も動きやすくなるので動くのがおっくうではなくなり、体を動かす量が自然と増えます。そのため、わざわざきついトレーニングをしなくてもエネルギーの消費量も増えます。一方、体重を減らそうと思って食べる量を減らし過ぎると基礎代謝が下がり、食事を減らしても痩せにくくなってしまいます。ダイエットを成功させるなら、きちんと食べてゆるやかなトレーニングをしたほうが良いです。